日本文化を理解した上で日本語を学びましょう

April 2014

日本人の謝罪文化

By |April 14th, 2014|

日本人の謝罪文化
一般に日本人は、あやまる言葉をよく使います。お礼をいう代わりによくあやまる言葉を使います。

たとえば、バスにおばあさんが乗ってきました。そうすると、坐っている人が立って席を譲ります。その時におばあさんは何というか。「ありがとうございます」とお礼の言葉を述べる人もあります。しかし、「すみません」といって、あやまる言葉を述べる人の方がはるかに多いようです。

おばあさんの気持ちはこうなのです。「私が乗ってこなければ、あなたはいつまでも坐っていられたでしょう。私が乗ってきたばかりにあなたがお立ちになるということで、あなたにご迷惑をおかけする。これは申し訳ありません」という気持ちの表明であります。そういうことから、日本人は感謝の言葉を述べる代わりにあやまる言葉を述べる。その方がまた、聞く人は快いと感じます。

日本人男性と女性

By |April 14th, 2014|

日本人男性と女性
公の席では、女の人が男の人をさしおいてしゃべるということは、なおよくないというふうに考えられてきました。実際昔から日本の女性は、自分の意見はあっても、それは口にしないで目上の人のいうなりになるということが、最高の女性の徳というふうに考えられてきました。ですから上に立つ男性は、女の人の気持ちを考えて振る舞わなければなりません。

 

日本人とのデート

By |April 14th, 2014|

日本人とのデート

日本人男性と日本人女性が一緒に喫茶店やレストランに入ります。日本人男性が、「何を食べようか」と、こういいます。日本人女性は「何でも」と、こういう。そうすると日本人男性は、この女性は何が好きだろうかと考えて、その女性が好きそうなものを考えて注文します。それが望ましい日本人男性のやり方でありました。もっとも、なかにはそんなことを少しも考えないで、自分本意に注文してしまう男性もいました。

日本語の「すみません」

By |April 14th, 2014|

日本語の「すみません」

日本語の「すみません」は、とても広い意味で使われます。

「遅くなってごめんなさい」「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」などと謝るときや、人の足を踏んでしまったり、ちょっとぶつかってしまったとき、また、人の横をすりぬけたりする時に「失礼します」という意味で使います。

そして、「ちょっと来てください」「どなたか、いませんか」などと呼びかけたり、「ちょっとお聞きしたいんですが」などというときも「すみません」と話しかけます。

それから、「どうもありがとうございます」などとお礼をお言うときにも「すみません」は使われます。いつでも使えるオールマイティーのことばです。けれども、何もかもを「すみません」で済ませてしまわずに、謝るときには、「ごめんなさい」、感謝する時には「ありがとう」もきちんと使えるといいですね。

日本語の「お願いします」

By |April 14th, 2014|

日本語の「お願いします」

日本で過ごすときに「お願いします」を知っているととても役に立ちます。毎日聞きますし、毎日使います。かなり高い頻度で使う言葉です。言葉通り、誰かに何かをお願いする時に使います。「お願い」は、人に何かを依頼する時に使う、依頼・希望・要望などを表す言葉です。

たとえば、タクシーに乗ったら「秋葉原(行きたい所)、お願いします」と言えば、連れて行ってくれます。また小包を郵便局に持って行って「お願いします」と言えば、書いてある住所に送ってくれます。洗濯物も同じです。洗濯屋に持って行って「お願いします」と、置いてきます。買いたいものを指して、あるいはレジに持って行って「(これ)お願いします」と言えば、ものの名前が分からなくても、「これをください」という言い方が分からなくても、大丈夫です。
私の友人のアランが電話をかけたときに「桜木さんをお願いします」というところを、「桜木さんを、ください」と言ってしまいました。
とにかく、「お願いします」は「すみません」と同じくらい役に立つ言葉です。